フレームの入ったザックにおいて、ウエストハーネスをデザインする上で僕が最も重要だと考えるポイントは iliac crest(腸骨稜)の上で加重を支える事だと思っています。

つまり、フレームの役割と組み合わせ、そして腸骨でしっかり加重を支えてあげる事で、肩にかかる負担を軽減出来るからです。

一方、ここのポイントが下がると荷物の加重が肩に掛かってくるだけでなく、運動時の股関節の可動域を狭めてしまう事になるのは明らかではないでしょうか。

今日から遡り、90年代まで銘品と言われるザックのハーネスデザインを比較してみました。

それぞれのウエストハーネスの上下の寸法を測ってみる。

それぞれのウエストハーネスの上下の寸法を測ってみる。

 

90年代と現在の某ブランドのハーネスその差は1.5と2cm。

現代と90年代の某ブランドのハーネス。その差は1.5と2cm。
それぞれ理想的な数値ではないかと思います。

 

90年代某ブランドのハーネスその差はなんと9cm。 如何にもフィットしそうなカーブだけれども

一方、現代の某ブランドのハーネス。その差はなんと9cm。
見た目は如何にもフィットしそうなカーブだけれども、人間の腸骨にそんな極端な差はあるはずがない。
疑問が残った。

 

今回、作成したモックアップ。 その差は2cm。

今回、作成したモックアップ
その差は2cm。

 

重要なのはハーネスが腸骨を優しく包み込み、フレームから伝達される加重をiliac crestでしっかり支える事ではないでしょうか。

そうすれば、自ずとこの曲線と寸法差は割り出されるはず。

至って、シンプルなモノなのです。