甘いモノがあまり好きじゃないのでドーナツなんてぜんぜん食べないんだけれど、なぜだかあの形にたまに惹かれることがあります。山下達郎の『ドーナツ』という曲もとても好きです。

ドーナツの穴はなにもない部分ですが、穴があいていなければドーナツとは呼べません。穴が開いているからドーナツはドーナツであると人々から認識されるわけで、すなわち、穴という不在(ないこと)によって、ドーナツという存在(あること)の定型が規定されるのです。穴が空いていることがその事物の存在を定義するのならば、果たしてドーナツの穴は「有」か「無」なのか?「不在」は「存在」なのか?という存在論哲学の命題に深く酔うこともできます。

仕事も遊びも毎日忙しいなかでも、こういうモノを作ることにはまったく時間を惜しまないチームと一緒に笑いながら一生懸命になってると、不在であることによってアイツの存在を改めて感じて、穴が空いてることがこれからのオレ達なんだろうな、そうかオレ達はドーナツなんだ、と思ったりします。すべてアイツとドーナツのせいです。

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KOJIMAP vol.1 – where he loved –

すげえスペックになって完成が近づいてきました。桜木町に移ってきて3年半、昼も夜も問わず(ときには昼も夜もそのまま朝っていうのもあった)、あちこち通ってメシを食い酒を飲みながら、たくさんのことを笑って語り合った、野毛・馬車道エリアの名店(決してウマイ店ばかりではないというところがポイントです)を網羅した 『KOJIMAP』がもらえます。

今週10日、お待ちしております。

野毛の小道にコレを片手に歩いている人がたくさん居たらステキですね。

ぜひみなさんで彼を偲んでお訪ねください 。

 

表紙にVOL.1 と入れるよう指示しちゃったHODAKA