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「エリシットはとにかく軽量で、耳の部分の負担も少ない。今までかけたサングラスの中で一番軽いです」
と語るのは、ロードレースの世界トップカテゴリーチームであるEFエデュケーション・イージーポストに所属する中根英登選手。

雨の日のレースやトレーニングではゴーグルにも通じるカバー範囲が特徴のデヴォアを使うが、晴れから曇りまで幅広いシチュエーションでエリシットを使用しているという。エリシットの開発には2021年まで同チームに所属した元選手のミッチェル・ドッカーも参加。ロードレースで求められる性能が追求されている。

中根選手のフレームはチームから供給された緑色で、レンズはシルバーミラーを選択。

「通常、ミラーレンズは少し曇ると暗いと感じるけど、エリシットのミラーレンズは曇りでもストレスが少なくてそのままかけていられる。それでいて、晴れの日も眩しさを感じることなく万能なレンズだと感じます。曇りにくいし水弾きもいい」。

軽量がゆえにホールド感は薄く、デヴォアと比較するとヘルメットに装着した際に安定しにくいと言うが、レンズがカバーする光量の範囲が広いため以前よりサングラスを外すシチュエーションが減ったという。

「アジアンフィットではないものの、ノーズパットを交換することで高いフィット感を得ることができました」。

具体的にはテンプルが3.67g、ノーズピースが1.59g、レンズが17.9g。合計しても23.16gというPOC史上最軽量に仕上がっている。

 

実際に持ってみるとレンズの大きさからは考えられないほど軽く、かけてみると装着感も素晴らしく軽い。1gでもバイクを軽量化したいと願っているライダーにとって軽さは大歓迎。かけ心地が犠牲になっていないばかりか、装着していることを感じさせないとはこのこと。

スタイルとしてはオンロード用だが、物理的に軽くて振動に強いためグラベルライドなどのちょっとしたオフロードライドでも活躍するだろう。

 

ラインナップは7色のフレームカラーと4色のレンズカラーの組み合わせ(全てのカラーにツァイス製のクリアレンズが付属する)。

夜明けから走るロングライドにおいて、つまり薄暗い中をスタートして真っ昼間の明るさの中を走る環境でも、ずっとヴァイオレット/ゴールドミラーのレンズを装着していて快適な視界が保たれた。

単純に走行時間が二桁になるようなロングライドでは、光や風にさらされた目のストレスが疲労につながってしまう。

 

ツァイス社と共同開発された「クラリティ」レンズはコントラストを高めてくれるが、そういった専門技術を置いておいても、実感として軽い装着感とレンズがカバーする光量の範囲の広さから「外したい」と思うシチュエーションが(真っ暗なトンネルなど)限定的で、ずっと装着していることができる。快適な最軽量サングラスとして活躍するシーンが多そうだ。

 

 

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-Photos & Texts
Kei Tsuji
@keitsuji