INTERVIEW

伊藝 徳雄

INTERVIEW

伊藝 徳雄Norio Igei

アメリカスカップ、日本チャレンジなど国内外のレースに参加するプロセイラー

セイリングを始めたきっかけを教えて下さい

きっかけは18歳の時にYMCAという海洋科学専門学校で習った事です。その学校に入った理由は、あまり体験した事がないスポーツをやりたかったからなんです。海のスポーツって入り込まないとなかなか出来ないことだと思っていたので入ってみました。

セイリングにのめり込んでいったのは、どんな事に興味を持ったからでしょうか?

最初はヨットに乗る人たちに興味をもったことです。印象に残っているのは週末船に乗り、陸に上がってからは酒を飲んでいた彼らの光景。そんな彼らと時間を共にする事が面白かったんです。彼らとヨットに乗り始め、いろいろな事を教えてもらいました。でも、ただヨットに乗っていただけでは面白くなかったと思います。乗る前も後も楽しかったし、そのヨットを取り巻く環境が自分にはあっていたと思います。今はレースに出ていますが海の世界ってレースの内容が厳しいとその後の飲みも凄く激しんです。それがまた楽しいですね。

プロになろうと思ったきっかけを教えてください

漠然と好きな事楽しい事をやっていて、これで飯が食えるんなら最高だなって思ったことです。プロになるために別に資格が必要な訳ではないけど、自分の中でプロという意識を持つ事が大事だと思っています。

世界の海を渡っている伊藝さんですが、好きな海はありますか?

どこでも良いですが、最近はあまり干渉に浸っている時間がないですね。でも強いて言うなら雰囲気、人も含めてヨーロッパかな。スウェーデンにはまだ行った事がないのでこれからが楽しみですね。

レースではどんな船を使いますか?

大きさはまちまちですが、25フィートで大型の2周りくらいの大きい船に乗ります。その船にクルーは15人から17人くらい乗り込みます。

セイリングをされていて得をしたことがあれば教えて下さい

ロープワークですね。紐を結べる男はモテるんですよ。(笑)ヨットって基本的に海に出たらその場のもので全ての事をしのがなくてはいけないんです。だからヨットの上にいると発想力が鍛えられますね。

これからセイリングを始める人にメッセージをお願いします

どの海に入っていいかわからなかったり、特別なイメージを持っている人たちが多いと思います。海の人たちはノックされたらそれには必ず答えてくれるので、まずは勇気を出してドアを開いて欲しい。でも、正直海に出なくても良いと思います。まずはヨットにまつわる物を身につける事からスタートしてもいいんじゃないかと思います。