日本全国に20座近くある駒ケ岳。
その中でも最高峰にして日本三大急登と言われる黒戸尾根を有する甲斐駒ヶ岳へ、日帰りで挑戦してきました。

仕事後に都内で集合して現地へ。
2週間前の早月尾根からの剱岳日帰りと同じパターンですが、都内から2~3時間で登山口まで行けるということで、心なしか気は楽。
これくらいの時間で登山口までアプローチできるアルプスの山は、関東圏の登山愛好家には貴重な山ですね。


スタートは3時半。もちろん真っ暗、ヘッドライトスタート。
かなり早いスタートですが、往復のコースタイムが約15時間なので、日没後のリスクを考えるとこれくらいが良さそうです。
9月末にしてスタート前はダウンを羽織るほどめちゃくちゃ寒く、登山前のビーサンでダウンという姿がなかなかシュールでした。
スタートして2時間くらいで夜明け。この時間はいつでも特別な時間です。



天気予報通り、朝から太陽パワー全開。
いい一日になる予感しかありません。



信仰の山に共通してあるのは、厳しい岩場。
甲斐駒もいたる場所に岩場が存在し、最初に現れる刃渡りという場所はその名の通り切り立った岩場で景色も最高です。
体力に自信なければ、ここまで来てランチやお茶を楽しむってのもオススメ。

写真左奥の山は八ヶ岳連峰。はっきりと立体的に見えて、なんかジオラマのよう。



唯一の山小屋、七丈小屋を過ぎると、岩々のピークが眼前に。



いや~いい山ですね。
反対の北沢峠からは登ったことがありますが、黒戸尾根から登ってこそ、甲斐駒ヶ岳の本当の姿が見れる気がしました。



長い尾根の中には樹林帯あり、岩場あり、梯子ありと、バリエーション豊富で楽しい。
それでいて天気良ければ最高な景色も堪能できます。
よくトレイルランナーの方が何時間で登ったとかって話を聞きますが、もっと山のこういう楽しみの部分も紹介して欲しいですね。



最後の登り。
右に鳳凰三山の地蔵岳とその奥に富士山を眺めながら。
ちなみに登っているスタッフのゾノ君は、登山4回中2回が前回の剱岳と今回の甲斐駒ヶ岳の日帰り登山。
もうすごい登山家になるかもしれません(笑)



そして快晴の頂上!
奥の仙丈ケ岳も安定感のある山容で、綺麗なカール地形が見れます。



そしてその仙丈ケ岳と左には日本第二位の標高を誇る北岳。
来年はあの△の山にもまた登りたいですね。



快晴無風。
もう気持ち良すぎて、休憩時間も予定より大幅に延長。



甘いもの大好きな僕ですが、今回は麓のデイリーヤマザキで買った北杜ホイップあんぱんを頂上で。
ホイップが詰まりに詰まっていて、これは歴代ホイップあんぱんの中でベスト3には入りました。



あの下から標高差2200mを登ってきました。



朝はヘッドライトで分からなかったですが、こんな気持ちいトレイルもあったり。
これは走りたくなっちゃいますね~



そしてゴール!
順調に歩を進め、予定より早く13時過ぎに到着。
日帰り黒戸尾根は健脚の証。これからもなるべく健脚を保って、色んな山を楽しみたいですね。
と言っても翌日の筋肉痛はなかなかのものでした…

日帰りはなかなか大変ですが、途中にある七丈小屋を利用して1泊2日であれば無理なく楽しめる黒戸尾根。
甲斐駒ヶ岳を目指すなら、是非一度は登ってもらいたいルートです。
是非チャレンジしてみて下さい。


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佐藤