HOUDINIフレンズの山本健一君(以下:健一と略)の大挑戦のほんのほんの一コマ。

今回は、文章多めですがしっかり想像しながら読んで欲しいです。

 

「甲斐国Long Trail “PASaPASA” 350k」

そう山梨県甲府盆地をぐるりと1周350㎞、そして累積標高は2万5千メートル以上という想像を超える挑戦。大会でもイベントでもなくただ山本健一の挑戦。

 

毎年海外のレースを目標にトレーニングをしてる健一ですが、今年は海外に行けず、、、

今年は、今まで心の中で温めていた野望を実行しようとなったそうです。

 

11月11日の朝7:00に韮崎駅を出発。目標ゴールは4日後という遠すぎる目標。

その間睡眠は1日に1時間から2時間という過酷な挑戦。

 

サポートはTeam Yamaken。サプリメントのVESPAから齋藤監督、テーピングのNew-Haleから芥田さん、HOUDINI のトップセールスマン舘下(タッチーさん)。カメラマンに藤巻翔君に武部努龍君、そして渡辺雄太君。サポートランナーに沢山のトップ選手が集まる!

先にいうと目標より20時間遅れですが、119時間で感動のGOALしました。

ほんとにすごい!

 

今回はその119時間のうちのドラマのほんの30分の出来事を報告します。

目標のゴール時間を過ぎ、また夜が来てしまった健一。私は日曜日で白馬店で仕事しながらタッチーさんから時々入る情報にドキドキしていた。

もしかしたら夜中にゴールできるかも?との情報にお店がクローズした後に飛んでいくことに。

ここまでサポートというサポートを何もできてない自分がゴールだけ言って喜ぶって、、、そんなんでいいのか?塩の道は全面サポートしてもらって、自分はサポートを何もしてないという。

 

スタート前にサポートはどこがいい?聞いた時はゴールには居て欲しいと。

ん?彼女?と間違えて言ったか?と苦笑いした。そんなこんなでゴールの韮崎駅に向けて出発。

 

出発直後にタッチーさんからさらに遅れて夜中は最後のエイドステーションでゴールは朝になると。

もうアクセル全開で向かってるので最後のエイドステーションへ向かうことに。

健一が先にエイドについて1時間仮眠すると情報が入る。

 

という事は、寝起きで合流することに。ここで、私の頭の中に天使と悪魔が登場してしまう。

天使 「もう4日間も走り続けて寝てないから、静かに起こしたほうがいい。周りのサポートの人達も疲れてる。ふざけて起こしたら皆なイライラする。空気読めない人になるよ。」

悪魔 「え?寝起き?寝てる奴を起こすときは、もうRide on time でしょ!お前は何回も健一にRide on timeやられてるんだろ?やってやれよ。」

 

New-Haleのかっこいいキャンピングカーで寝てる模様。そして起床時間を過ぎてもまだサポートチームも起きない。やはり全員疲れてる。天使か悪魔か こりゃ天使だな。

 

という事でサポートテントの電気がついたのを見てそっと挨拶。健一君が寝てる車の所には芥田さんが付き添ってる。

天使のようにそっと起こす係でいこうとした私に

芥田さんは小さな声で言う 「イケっ!」

その一言で悪魔が飛び出した。

lalalalala……♪     lalalalala……♪

Ride on time Ride on time  Ride on time ♪ 

Ride on time Ride on time  Ride on time ♪       MAXさんの曲を耳元で大きな声で歌う。

 

すげーーーーー引きつった顔で起きる健一。

健一 「いまかぁーーーーーー。」って笑いだす。

私  「Lets Ride on time??」

その寝起きの写真がこの状態。

Ride on time ♪

何故? Ride on timeなのか? 健一君がゴール後の報告書で記載してくれてました。

「これは学生時代の合宿で飲み会で眠っている人を起こすやり方でしたね。まさか自分が、あの場所でその起こし方で目を覚ますことになるとは夢にも思っていませんでした。一瞬、飯綱リゾートのシーダーロッジかと焦りました。」

先に寝てしまった仲間に馬乗りになってそれでRide on timeを歌って起こす。これがルールなのです。

悪魔ですねぇ。

 

お客様にも持って行ってくれとゴール記念の長芋をゴール前に渡す。

それを持たせると疲れすぎてもうテンションがおかしくなってしまった模様。

この後、サポートテントは一人だけ元気な私のせいで異常な空気になり皆はいい迷惑!ごめんなさい。

この場をかりて謝ります。菊嶋啓さん、志村裕貴さん、岡村晃さん うるさくてごめんなさい。

 

そしてTeam Yamakenは最後のラストスパートに出発。

「トゥセイ」

 

ほんとに疲れてる。こんな人間を見たことない。

まっすぐも立ってられない。何を喋ってるかも分からない。会話もままならない。こんな状態でゴールに向かって走り出す。ほんとに涙が出ました。

 

なんでここまでして走ってるんだろう。

#誰にも言われてないのに

 

この挑戦の全貌は後日発表されます。カッコいい映像を渡辺雄太君が作ってくれるはず。

その時はこの30分の出来事はカットされるでしょう。なので先に皆さんは教えちゃいます。

 

P.S.

行きしなの車の中で悪魔は、iphoneでRide on time を検索して聞きながら向かいました。ノリノリです。

しかしそこで初めて歌詞を間違えてることに気づきました。

Ride on night    Ride on  now   Ride on time だ。MAXさんごめんなさい。

20年以上間違えてました。

 


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