こんにちは、
この1週間、いや5日間いろいろありました。
そしてその中心にいるのがみなさんもご存知のカナダでの雪崩事故で亡くなった松井大輔くんです。
彼はキャストという会社の社員で、ブラボースキーの広告営業、企画、取材などマルチになんでもこなし、さらに物怖じしないそのキャラで業界の先輩達からも一目置かれる存在でありました。学生時代には海外へも留学経験があり、その探究心に磨きをかけたことが、ちょっとぐらいの理論武装では絶対に太刀打ちさせない彼のベースを作ったのでしょうか。
彼との最初の出会いはキャスト社長の大和田氏が広告の打ち合わせの際に連れてきた時です。その日だけで数社打ち合わせに回った後だったせいか、はたまたその打ち合わせがその日最後だったからか、それとも、広告の打ち合わせというメーカー主導になりやすい部分の打ち合わせだったせいか、彼は完全に集中力をなくし、まさにワタクシの目の前であり大和田氏の横でコックリコックリはじめたのです。もちろん彼を知ってる今は、この話しはその大物っぷりを物語るワタクシや大和田氏にとってはエピソードになってますが、そのときはといえば、「松井くん、もう来なくていいし眠いなら帰って寝なさい。そして二度と俺の前には来ないでね」となった始末。となりにいた大和田氏はまさかそんなことになってるとは知らず、「んっ?」という感じでしたね。もちろん大和田氏がその場で怒ったのはもちろんのこと、その翌日に彼が謝りに来て以来、彼との交流はしっかりした形で続いていました。
2001年に、それまで全霊でやっていたイベント業務を完全に辞めたにも関わらず、2004年に復活したのも彼にその後を続けてもらいたい気持ちからだったかもしれません。一回り違う彼に自分の若い頃を重ねていたのかもしませんし、彼の才能に嫉妬しつつ、いっしょのチームで動けることを楽しみにしていました。もちろん彼の本業である広告に関しても、また広告がらみの誌面作りでもいろいろお手伝いしてもらいました。
プロじゃないカメラマンの第一号がワタクシなら、彼はきっと第二号。でもこう言ったら「俺の方が(カメラの扱いや写真の取り方に)くわしいですけどね」と言われそうだけど。そりゃそうだ。なにしろいいもの撮ろうと思えば、ライダーとのコミュニケーションが大事。その点でも主に彼のフィールドだった「飛び系」は、元ワタクシのフィールド。ライダーとのコミュニケーションもワタクシからもっと若いライダーと同世代である彼に移行していきました。うれしいことです。なにしろおかげで?やりたかったスノーボードに没頭できたし、バックカントリー系をメインに動けるようになったんですから。
また海外のライダーや、イベント屋さんとのコミュニケーションでも彼の才能は遺憾なく発揮されてました。元々日本という小さなカテゴリーでは彼を表現しきれるものではなかったと思ってました。海外にでるのが憧れじゃなく、現実にやってきた意味でも彼はワタクシにとっても同類であり、偉大な後輩であり、これからのこの飛び系をメインにしたイベントを企画運営していくにあたり最重要人物の一人であったことは疑いようもありません。
書きたいことは山のようにあります。
うまく言葉をつなげられません。
4月16日に飯田橋で送る会を企画してます。
葬儀などは13日に実家の小牧で予定してます。
また情報が入り次第、報告させてもらいます。
松井大輔くんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
事故の詳細は、明日以降に最新の情報で連絡できると思います。
現在分かってる範囲は下記の通りです。
4月3日午前10時半ごろその日3本目の、その前の2本より急な斜面を滑ったあとの平地での休憩中に滑ってきたのとは違う面から雪崩が発生。雪崩の規模を示す数値は3.5。(3がバスなどが吹き飛ぶ大きさ、4は家を全壊させる大きさらしいです)ガイドの「スキーダウン」の合図から動けた範囲はみんな3m以内ぐらい。滑り終わった彼は写真を撮っていたらしい。
わか
2007年4月8日
Comments by waka