僕が車の免許を取って初めて向かったのがここ。
郡山から高速に乗って一時間弱。那須の混雑を素通りし黒磯へ。

携帯はまだPHSが主流でまだSNSやブログの類がそんなに多くなかった時代。表現するのに個人のHPを作るのが流行った気がする。
当時の僕は高校の部活が終了し、坊主頭の反動で江口洋介並みの長髪に憧れ伸ばしてみたものの、5分刈りから江口洋介にはかなり時間がかかるのを悟り、、結局ソフトモヒカンで落ち着いていた高校最後の半年。とりあえず行く進路も決まってヤマト運輸でバイトしながら高橋歩のLIFE IS A JOURNEY!の言葉に感化され、どこか行きたくてしょうがない衝動に駆られてた。

なぜかは覚えていないけど、とりあえずおしゃれそうな単語を検索してたんだと思う。洋服、古着、雑貨、インテリア、アート、デザイン、そして「カフェ」。
都会的なイメージと大人な感じに怪しい光。服屋の人か美容室の人達しか行ってはいけない空間。それがその時のカフェのイメージだった。w
検索しているとある人の「CAFE巡り?」だったと思う・・・そんなHPを見つけた。
デザイン、写真の撮り方、使い方、字体のチョイスや余白の使い方。全てがセンスの良さを醸し出していて、どの場所もとても良さげに見える。正直男性なのか女性なのかも分からない。想像では白の爽やかな羽織ものをお洒落に着こなす綺麗より可愛らしい年上のお姉様のHP。多分美容師の卵w
そんな彼女?が書いていたCAFE巡り?は福岡、京都、東京、台北、パリなどの大都市のカフェの紹介が多い中堂々と那須・黒磯の文字。行くしかない。

人通りも少ない田舎の商店街。当時は今みたいにお店も多く無くて、CAFEと家具屋くらいだったと思う。CAFEは2階。階段を上がったそのさきはまさにそのお姉さまが載せていた良さげな空間と同じだった。
少し薄暗くて、茶色と白で塗られた壁や天井に裸電球。10数席しかない中のちょっと小上がりになっているカウンターが僕の初めての「CAFE TIME」だった。注意書きたる物もある。カメラ禁止。小さな声で喋ってねって。今は少し内容が違ったと思うけどまだそれは存在する。
それからのCAFEと呼ばれる自分の中での基準はここにある。今では都会のCAFEは人が多過ぎて好きになれない。何か考えたい時はここに来て、少し我にかえる。お前は何が好きなんだ?って。

今の僕のアンテナの原点はここにある。田舎すぎない田舎。暗すぎず明るすぎない自然の光と照明。飲み物以外はトーストかスコーンかケーキというやり過ぎないメニュー。店員さんの空間を遮らないような物音の立て方。いろんなものがすごくちょうど良い空間。そう。空間は五感で感じてこそ心地いい。

みんなあるはずのちょうど良いと思う事。

Permanent Unionは、日本のスキーやスノーボーダーが山に出かける過程を考えています。山の中での必要なスペックはもちろん、家から山に行くまでの事を考えみんなにちょうど良いモノってなんだろう。そして車の中や山に登っている空間を想像しその空間にあったら心地いいなって思えるモノづくりを心がけています。ちょうど良さや心地よさをより多くの人たちが感じてもらえるように。

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