2019年8月4日午後4時弊社社員坂本正輝が事故により死去しました。

生前お世話になった皆様にこのような報告をすることになったこと本当に残念でなりません。43歳という年齢での死去、弊社直営店の総括店長であり、Sail Racing、Aclimaブランドの担当でもあり、横浜オフィスではムードメーカーとして活躍してくれた彼自身はさらに残念だったと思います。また生前の彼へ向けてくれたすべてに感謝します。坂本正輝というすごい男を失いましたが残ったみんなでこれまで以上にがんばって楽しくやっていこうと思います。どうぞこれからも変わらぬご厚情をよろしくお願いします。

 

 

「葬儀について」

日時:2019年8月31日(土)午前11:00から

式場:セレモニーホール青柳

住所:札幌市東区北19条東22丁目5-25

電話:011-784-7300 FAX:011-784-6492

喪主:坂本登(続柄 父)

 

 

「事故の経緯」

事故は彼が生前仲良くさせていただいていた京都の飲み屋さんに誘われた琵琶湖でのBBQでおきました。総勢約30名の参加者の中にヨットを持ってらっしゃる方がいてその方の厚意でBBQ参加者が2グループに分かれてマリーナから沖合500〜600mに停泊したヨットから飛び込むなど楽しんでいた最中に、水が得意でない彼は自分で紐を引くなどして膨らませるタイプのライフジャケットを着用していたにもかかわらず、それを膨らませることもないまま沈んでしまったそうです。溺れているのを発見してくれた方が助けに向かったようですが、沈むのが早くまた琵琶湖の透明度はかなり低いようですぐにその姿を見失ったそうです。この時点ですでに夕方16:15。警察、消防はヘリでの捜索など含め、明るい時間にできることは当日のうちにやってくれました。翌日の月曜日と火曜日にも捜索は続きましたが発見には至らず捜索は終了してしまいました。その翌日である水曜日の早朝に警察から連絡あり釣り人が水面に浮いている男性を発見したとのこと。水曜日と木曜日はDNA鑑定や死亡解剖などを行い、木曜日に本人と確認され金曜日に京都の火葬場で荼毘に付されました。

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起きた結果が結果なだけに不注意、慢心だとか色々思うこともある。ただ彼が置かれた状況を想像し仮にそれが自分だったらと思うと結果はともかく似たような判断をしていたはず。自然で遊ぶということでは山も海も川もそして湖も同じ。最大限の注意を本当に払っていたのか、判断は本当に正しかったのか、仲間たちとその危険度についてお互いの技量などとともに理解があったのか。

 

また事故が起きてしまったことに関しては、「最近何もなくやっと落ち着いてきたと思っていたのに」と言われたり、思ったり。でもやっぱりまたもやこういう形で社員を失うことになってしまったなんとも言えないやるせなさ、正直今でも彼がいないことへの実感がわかない。家族や仲間を失うことの重さは彼も重々承知していたはず。まさかそういう思いをみんなにさせることになるとは彼も想像すらしていなかったであろう。そのぐらいの注意は間違いなく払っていたはずだし。ただ結果がこうであり、戻ることができない。誰も生き返ることはない。

 

この夏は特に事故が多いような気がするが、これから僕らが一番好きなシーズンがやってくる。本当にその判断は正しいのか? 今の技量に見合った斜面を選んでいるのか? 装備を理解しているのか? 仲間とリスクを共有できるだけお互いを理解しているのか? 絶対に生きて帰ってくるためのすべての努力をしたのかもう一度確認して欲しいと思う。誰も悲しませないために、その先のさらなる未知の斜面を滑るために今できることをもう一度考えて欲しい。

 

わか